アトピー性皮膚炎
当院で可能な治療方法
・外用療法(ステロイド、プロトピック、コレクチム、モイゼルト、ブイタマー)
・生物学的製剤(デュピクセント、ミチーガ、アドトラーザ、イブグリース)
・光線(紫外線)療法(LED局所型、立位全身型)
・内服療法(ネオーラル)
①外用療法
今まではステロイド外用が主体でしたが、新規のアトピー性皮膚炎外用薬の登場で外用治療は大きく変わってきました。各外用薬を組み合わせて外用を行い、ステロイドの外用量を減らせるようになってきました。数は少ないですが、コレクチム軟膏やモイゼルト軟膏のみで皮疹をコントロールできる方もいます。
外用薬の種類も多いですが、外用方法もプロアクティブセラピーが主流になってきております。
(日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎のQ&A
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa1/q11.html)
②生物学的製剤(デュピクセント、ミチーガ、アドトラーザ、イブグリース)
生物学的製剤はアトピー性皮膚炎の注射型の薬剤です。
アトピー性皮膚炎の治療の歴史を劇的に変えた治療薬です。重症な患者さんや既存の治療で効果が乏しい患者さんが適応となります。この薬が登場する前までは免疫抑制剤の内服のみでした。免疫抑制剤内服の副作用は多く、定期的な血液検査など検査を行い、副作用がでていないかモニタリングをする必要があります。
③光線療法( 紫外線療法)
当院では紫外線治療機器を導入しております。富士、富士宮では初の紫外線治療2機種になります。アトピー性皮膚炎はステロイド外用が主体となりますが、紫外線療法を組み合わせることにより、難治性のかゆみやステロイド外用が効きにくい皮疹、ステロイドの副作用でお困りのかたに適しております。一度の照射で頭から足先まで照射が可能です。広範囲に紫外線を当てることにより、広範囲のアトピー性皮膚炎に適しております。全身照射が可能な紫外線機械に加え、狭い範囲の皮疹に特化した機械もあります。こちらは狭い範囲の難治性のかゆみ、皮疹に適しております。患者さんと相談し適応を決めていきます。